23 愛知県の鬼瓦

大県の愛知県。名古屋市には寺院が多いのですが、ほとんどが鉄筋コンクリートになって、鬼面文鬼瓦を載せない屋根になってしまいました。でも、がんばっている寺院はいくつもあります。名古屋の市街地は広いので、踏査し切れていません。ガンと勝負している私に、歩くチャンスが残っているでしょうか。
名古屋からちょっと足を伸ばすと、あま市、稲沢市、一宮市、津島市などに、たくさんの鬼がいます。稲沢市の青宮寺の手水所の屋根から飛び出さんばかりの龍は、全国でも異例です。この種の造形は、韓国や中国ではみられます。
犬山市の先聖寺本堂大棟北マカラは、よくある鯱(しゃち)とそっくりですが、実は異なり、「足」があって龍の原型ではないかという説があります。中国寺院の長崎市崇福寺、宇治市萬福寺などにもいますが、よく観察しないと足の有無はわかりません。マカラ(Makara)は、インド神話に登場する怪魚で、ワニの類ともされ、水を操る力を持つといいます。
高浜市にはかわら美術館があり、周辺の公園などに鬼面文鬼瓦がモニュメントとして配置されていますが、1996年に訪問したときの記録では、館内の展示には特筆すべき鬼瓦はなかったように思います。その後、多分充実したでしょうが。
どうぞ▲をクリックして、各市の鬼たちと会ってくださいますように。                        富山弘毅

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