奈良市 唐招提寺の鬼瓦

唐招提寺(とうしょうだいじ)
盲目になっても、唐から6度目の航海に挑んで渡来した鑑真和上が759年に建立したというこの寺の金堂(国宝・奈良時代)の大棟の端に金色の鴟尾が載っているのは有名です。
でも、その降り棟の隅で立派な鬼瓦がにらみをきかせていることに気づく人は少ないようです。

ⅠA式鬼瓦は、校倉造の宝蔵(国宝・奈良時代)の4隅に載っていて、感動的です。隣の経蔵(国宝・奈良時代)も校倉造ですが、ⅠA式鬼瓦はありません。

講堂(奈良)と鼓楼(鎌倉)も国宝、礼堂と東室(ともに鎌倉)は重要文化財で、それぞれみごとな鬼面文鬼瓦を載せています。南大門、戒壇、鐘楼、法花院、本坊、鑑真和上御廟山門など、鬼どもをみんなカメラに収めようと思うと、半日かかります。
大木がよく茂っていて、枝葉の向こうに鬼が隠れていたりします。やっと見えても木陰になっていて、撮れない鬼もいます。朝から夕方まで、お天道様となかよくしながら、時間をかけて鬼たちと遊ばないと、駄目ですね。木の葉がみんな落ちる真冬でないと顔を見せてくれない鬼も多いのです。

金堂のそばには、書家であった私の母が敬愛していた書家で歌人の会津八一(秋艸道人)の歌碑が立っています。
「おおてらのまろきはしらのつきかげをつちにふみつつものをこそおもへ」

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