奈良市 秋篠寺の鬼瓦

秋篠寺(あきしのでら)
瞑想的な表情と優雅な身のこなしで多くの人を魅了してきた伎芸天立像(重文)に惹かれ、新婚旅行で訪れたのはちょうど50年前。
ちょうど半世紀たって、今年2016年9月、私たち夫婦は金婚式を祝いました。
ともにアコーディオンが趣味で、その縁もあって結婚したのでした。上達できるようにと手を合わせたら、芸術の神様・伎芸天はそのほほえみで私たちを暖かく祝福してくれたように思いました。結婚と同時に、群馬県前橋市で高校教員の私と東京の妻好子との別居生活が始まるのでした。
日本信託銀行(当時)の行員だった妻が「通勤可能なところへ」と東京から群馬県の支店への転勤を要望しましたが、銀行は「結婚したら辞めるのが当然」として配転を拒否、労組が抗議して「別居闘争」になりました。「富山夫妻と婦人の働く権利を守る会」がつくられ、別居を強いる配転で苦しんでいる金融・損保関係の人たちと「夫婦同居をかちとる全国連絡会議」をつくったりして、4年3か月たたかいぬき、ついに転勤・同居を勝ち取ったのは、労働運動史に特筆されるような事件でした。

そんな思い出もある秋篠寺は、このたび朝8時40分に訪れたら「拝観は9時30分から」で、中に入れませんでした。伎芸天には門前からごあいさつしました。

国宝の本堂は鎌倉時代の再建ですが、天平時代の建築様式に則って軽快な優しい屋根勾配になっています。鐘楼と南門でも、鬼たちが歓迎してくれました。

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