奈良 斑鳩町 法隆寺西院の鬼瓦

鬼瓦を語るとき、法隆寺を抜きにはできません。
第1に、鬼面になるはるか前の百済系蓮華文鬼瓦の出土品が復元されて、大法蔵院の屋根のいたるところを飾っています。現存の最古の鬼瓦といわれる法隆寺若草伽藍(7世紀前半)出土の蓮華文鬼瓦(部分)を復元したものです。
第2に、日本の鬼瓦に2本の角が生え、韓国などには見られない立体的な形になったはじまりは、室町時代に法隆寺の瓦大工として活躍した橘国重の作品からだといわれます。その父・正重(鎌倉末期)、子・寿王三郎橘吉重、さらには2代目~4代目吉重など、14世紀から18世紀まで近畿一円で活動した橘一族が、今に続く日本の鬼面 瓦の基本形作りに貢献したからです。

「鬼瓦のメッカ」である法隆寺は、現代もなお全国の鬼師たちのよりどころですから、模作の鬼瓦も全国各所に見られます。古典的な日本の鬼瓦を心行くまで堪能できる、これ以上素晴らしいところはありません。

聖徳太子ゆかりの法隆寺は607(推古15)年創建とされ、法起寺と共に、「法隆寺地域の仏教建造物」としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。

鬼瓦写真集と紹介記事のサイトです