奈良 葛城市 当麻寺の鬼瓦

當麻寺(たいまでら)
曼荼羅信仰のこの寺は、白鳳・天平様式の大伽藍を有する古刹です。金堂の弥勒仏や四天王、最古の梵鐘などが白鳳美術を今に伝えるほか、古代の三重塔が東西一対で残る全国唯一の寺です。ただし、いまでは西塔は崩落の心配から立ち入り禁止です。
平安時代末期の治承4年(1181)の平家による南都焼討ちの際、興福寺の勢力下にあった當麻寺も別働隊の攻撃を受け、講堂は全焼、金堂も大破しました。
その危機を救ったのは本尊の當麻曼荼羅でした。鎌倉時代以降、末法思想の広がりとともに浄土教が隆盛し、當麻曼荼羅は数々の写本が全国に広がり、「欣求(ごんぐ)浄土」の象徴として絶大な信仰を集めました。信徒に支えられて金堂は寿永3年(1184)に、講堂も乾元2年(1303)に再建されました。

南北朝時代の応安3年(1370)、京都知恩院が當麻寺の境内奥に往生院(現・奥院)を創建して、真言宗に浄土宗が同居するという珍しい例となりました。

鬼面文鬼瓦は、本堂、東塔、西塔、西南院、護念院、金堂、講堂、仁王門、4つもある鐘楼、そして奥院では本堂、阿弥陀堂、楼門などで発見しました。古典的で歴史を感じさせられる素晴らしい鬼が多く、うっとりします。うれしい大寺です。

JR当麻寺駅からの参道の民家の屋根では、米俵に腰かけて本を読む大黒様などたくさんのユニークな飾り瓦が寺に声援を送っています。

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