和歌山県 紀の川市 粉河寺の鬼瓦

和歌山市の北東の岩出市で、根来寺(ねごろじ)を撮影、少し遠いけれど奈良県の五条市へ遠征しようかと国道24号を東進していたら、ふと見に留まった案内標識「粉河寺」。国道に案内があるのだから有名で大きな寺院に違いないと、そこに行くことにしました。レンタカーのカーナビが古いのか、新たな幹線道路で迷って、尋ね尋ねてやっとたどり着いたのですが、なんとすごく立派な大門(江戸時代、重要文化財)が迎えてくれました。
紀の川市の粉河寺(こかわでら)は西国第3番札所の厄除観音。宝亀元年(770)開創で、鎌倉時代には七堂伽藍、550ケ坊、東西南北とも4キロの境内で寺領4万石でしたが、豊臣秀吉の兵乱でほとんど焼失。江戸時代中期に紀州徳川家の保護や信徒の寄進で再興されたといいます。
ビックリしたのは中門(江戸時代、重文)の正面、唐破風の上にどっしり構えている鬼面文鬼瓦。角はなく、ちょっとお茶目な目つきでこちらを見つめ、柵様の瓦板に噛みつきながら両手でつかんでいるのです。その指のすごさ。こんな鬼の姿は、全く初めてです。変わり種鬼瓦の仲間に入ります。
巨大な本堂(享年5年(1720)再建、重文)にも、千手堂(宝暦10年(1760)、重文)、六角堂、不動堂にも愛すべき鬼たちががんばっていました。
思いがけなくも本堂内陣に閻魔大王の像が鎮座していました。鬼たちを家来にして使いまくっているという閻魔様にはなかなか会えないもので、これまでに、中国長江の鬼城、四国愛媛県松山市の石手寺などでの対面が印象に残っています。

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