神戸市 如意寺の鬼瓦

神戸は阪神大震災で広く被害を受けて、寺院もほとんど造り替えられ、新幹線の新神戸駅から徒歩で回れる範囲の10数寺はみんな、こじんまりとしたコンクリート建築で、鬼の棲み家ではなくなりました。
かつて「住民と自治」誌兵庫版(2006.3.15発行)で写真とともに紹介されていた如意寺に行くことが懸案でしたが、2015年12月、やっと実現しました。直腸がんの手術後、人工肛門を抱えて、果たしてどの程度の冒険ができるか、ためしに京都へ行こうと決めて、そのついでに新幹線の西明石駅まで足を延ばし、タクシーで訪れることができたのです。
如意寺は7世紀にさかのぼれる古刹。現存の三重塔は南北朝時代1385年のもので本瓦葺。古い小ぶりの鬼面文鬼瓦ががんばっていて、松江城の鬼たちを思わせます。
文殊堂は室町時代の享徳2年(1453)建立と推定され、傾斜地に立ち前面が高床式になっている珍しい建物です。大棟東の鬼瓦にはなんとも大きなこぶが二つ。まるで、こぶとり爺さんから取り上げたこぶを自分の頬にくっつけました、という感じ。ビックリ仰天しました。でも、如意寺のホームページなどを拝見しても、この特異な鬼瓦のことにはまったく触れていません。
三重塔、文殊堂、阿弥陀堂はともに国の重要文化財です。

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