14 古都・鎌倉の鬼瓦

日本の古都といえば、何といっても奈良、京都、そして鎌倉。
そのうち、都であった年月が一番短く、面積も狭いのが鎌倉。とは言え、鬼面文鬼瓦に角が生えて怖い顔になっていったのは鎌倉時代以降ですから、きっと鎌倉には、本格的な「正統」の面相の鬼瓦がワンサといるに違いない、と期待して2泊の旅を2回試みました。
思惑は外れました。寺院はたくさんあるのですが(最近は廃寺もいくつかあります)、鎌倉の街は何度も戦火で焼かれ、寺も焼失して、いったん廃寺となって江戸時代に再興した寺院が多く、家紋を誇示したがる風潮が支配的らしいことなどから、鬼瓦のデザインは桓武平氏の流れを汲む鎌倉北条氏一門の「三つ鱗」紋が目に付きますし、源氏の「笹りんどう」紋もでっかい面をしています。鬼面文鬼瓦の存在感は薄い感じです。奈良や京都とまったく雰囲気が違います。
2014年12月に再訪して、20年前にあったお寺、あった鬼瓦が、消えてしまっているのを、残念に思いました。それでも、古都の面目にかけてがんばっているこれらの鬼たちに、拍手を送ります。

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